2022年04月30日

My high school life in NZ (24)

【生徒名】nana
【性別】女
【生年月日】非公開
【出身地】非公開
【留学先】ニュージーランド国オークランド
【渡航開始時期】2019年5月
【コメント】不登校からのリスタート留学で親元を離れ見知らぬ土地へ。それまでは自分が海外の高校生になるなんて想像もしていませんでした。最初は英語での意思疎通が上手くできず、知り合いもいないので不安でしたが、今では楽しく充実した生活を送っています。
【卒業後の進路】国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科へ進学



30 April 2022

こんにちは。

高校を卒業してからかなり時間が経ってしまいましたが、ついに今回で最後の留学生日記になります。
なので、私の英語力、学校の成績、受験についてや私が留学を通して考えたことなど、お話ししたいと思います!

まずは私の英語力についてお話しします。

私が生徒会に入っていたことを何度かお話ししたので、もしかしたら元々英語ができたのではないかと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですがそんなことはなく、留学当初の私は英語でコミュニケーションがほとんど取れませんでした。
文法や発音の失敗が怖くてYesやNo、挨拶くらいしか話せず、リスニングも先生がゆっくり話してくれても内容を理解できないほどでした。

ですが、そんな私に粘り強く付き合ってくれた先生たちや友達のおかげで、徐々に英語に慣れ、成長していくことができました。
このように英語でのコミュニケーションが全くできなかった私でも、最終的には留学生を代表して生徒会に入るまでに成長できたので、英語ができないから留学が不安だ、留学してみたけど英語ができなくてこの先が心配だ、というような方は安心してください!
最初は全く英語ができなくても、時間が経って慣れてきたらきっとなんとかなります。
なので、心配しなくて大丈夫です!


次は学校の成績についてです。

学校の授業は大学のように自分で好きな科目を選択できたのですが、逆に、向かう方向や目標が決まっていないと科目選択が難しいので、UE(University Entrance)という現地の大学入学資格を取ることを目標に授業を取っていました。
そして、無事にUE取得という目標を達成することができました!
このUE取得が日本の大学の帰国生入試の条件に入っていることはほとんどありませんが、取得できれば他の受験生と差別化はできると思います。
なので、多少学校の勉強が大変にはなりますが、UEの取得は目指してみる価値はあると思います。

次は、帰国生入試についてです。

多くの日本人留学生が帰国をして受験した中、私は帰国をせずに受験しました。
理由は主に、ニュージーランドでの学校生活を最後まで全うしたかったことと、自分が行きたい大学がオンライン受験できたことです。
帰国して受験するのに比べると、帰国せずに受験できる大学・学部は限られていましたが、新型コロナウイルスの影響で急遽オンライン受験という形を取った大学もありました。
なので、その点は少しラッキーだったなと思います。

受験に必要だったのは、基本的にはTOEFLやIELTSなどの英語のスコア、出願書類と面接でしたが、事前提出の小論文がある大学もありました。
帰国しての受験だと小論文が必要な大学が多く、さらに受験当日に他の受験生たちと同じ会場内で、時間制限がある中で小論文を書き上げないといけないので、それに比べると事前準備の負担も、受験自体に対する負担も小さかったかなと思います。
帰国せずに受験する人は少ないと思うので、帰国せずに受験することを考えている方々の参考になれば嬉しいです。

そして次は、留学を通して考えたことをお話しします。

留学をして一番大きく分かりやすい成長は、やはり英語ができるようになったことですが、こういった成長の他にも様々なことに気づくことができました。

特に私が感じたのは、ジェンダーに対する考え方の日本との違いでした。
日本もジェンダーに対する考えが寛容になりつつありますが、それでもニュージーランドの方が進んでいるなと思うことが多々ありました。
例えば、在学中に性別を変える子が普通にいました。
先生や周囲の生徒、友達からの呼ばれ方もHeからSheに、またはSheからHeに変わり、制服も変わっていました。
こういったことが普通に受け入れられていることが私にはとても新鮮で、すごく素敵な環境だなと思いました。
他にも、友達と恋バナをしている時に普通に同性の名前が上がったり、「彼氏いる?」ではなく「彼氏とか彼女とかパートナーはいる?」と聞かれたりしたことも強く印象に残っています。

このような経験がきっかけで、私はジェンダーやセクシュアリティの問題に興味を持ち始めました。
こういったことにはきっと留学して実際に経験しなければずっと気づかず、興味を持つこともなかったと思うので、この気づきがあっただけでも留学の価値があったなと私は思いました。

その他にも、留学を通して、あらゆる背景や価値観を持つ人たちとたくさん交流したことで、視野が広がったり色んな経験をしたことで、自分が何に興味があって何が好きかなどを改めて知ることもできました。

こうしてたくさんの経験ができた留学を終えた私は、無事に4月から大学生活を始めました!


まだまだ始まったばかりで慣れないことも多いですが、大学でも自分らしく、興味のあること・やりたいことを積極的にたくさんやっていこうと思います!

これまで約1年半の間、途中で日記を出せない期間もありましたが、こうして私の経験や考え等を発信する場をいただけてとても嬉しかったです。
もし何か質問等があればWSOさんに連絡してくだされば回答できると思います。
私の留学生日記が誰かの背中を押したり、何かの役に立てていれば幸いです。

ここ2年ほどは新型コロナウイルスの影響で留学だったり、色々なことが始められなかった方も多かったと思います。
ですが、最近は国境を開いて留学生や旅行者の受け入れを始めたり、入国後の自主隔離期間を短縮もしくは無くしている国もあったりと状況がよくなってきているので、もしチャンスがあるのならぜひ留学を考えてみてください。
きっと新しい自分に出会えると思います。

最後に、高校で撮ったお気に入りの虹の写真を載せておきたいと思います。

すごく大きくて目を引く虹だったので思わず写真を撮ってしまいました。

虹は、先程お話ししたジェンダーやセクシュアリティ(LGBTQ)の象徴とされている他、幸福や希望などの明るい言葉の象徴でもあるので、そういった意味も込めて載せておきますね。

皆さんのこれからが明るく素敵であることを願っています!

では、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!