2022年01月29日

My high school life in NZ (21)

【生徒名】nana
【性別】女
【生年月日】非公開
【出身地】非公開
【留学先】ニュージーランド国オークランド
【渡航開始時期】2019年5月
【コメント】不登校からのリスタート留学で親元を離れ見知らぬ土地へ。それまでは自分が海外の高校生になるなんて想像もしていませんでした。最初は英語での意思疎通が上手くできず、知り合いもいないので不安でしたが、今では楽しく充実した生活を送っています。
【卒業後の進路】国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科へ進学



29 January 2022

こんにちは。

私は先日、2年半に及ぶニュージーランドでの留学生活を終え、日本に帰国しました。
いざ完全帰国をするとなるととても寂しかったのですが、それと同時にあまり実感が湧きませんでした。
日本に着いてからは、周りに日本人しかおらず、日本語しか聞こえないことに違和感を持ちました(笑)

さて、ここから数回は留学生活を振り返りながら書いていこうと思います。

まず、今回は生徒会の仕事についてお話ししようと思います。

ちょうど1年前に生徒会の一員として選ばれてから1年間、以前お話しした生徒会キャンプを皮切りに生徒会の一員として走ってきました。
その生徒会の仕事内容等を少しお伝えします!

まず毎週あるのは、ミーティングと登下校見守りです。

週に一回、ホームルームの時間または昼休憩に生徒会全体でのミーティングがあり、先生や他の生徒会メンバーからのお知らせがあったり、各自が行っているプロジェクトの進捗状況の報告をし合ったりします。
生徒会メンバーはそれぞれアート・スポーツ・留学生など様々な委員会の長を務めるので、各委員会でのミーティングも毎週あります。
各委員会では、イベントの企画運営等の様々な仕事を行います。
中には委員会を掛け持ちしている子も少なくなく、毎日のように何かしらのミーティングに行っていました。

登下校見守りは、週に一回、朝もしくは放課後に校門の辺りに立って登下校する生徒たちに挨拶をしたり、身だしなみのチェックをします。
これは朝もしくは放課後に10分間だけ立って挨拶していればいいだけなので、比較的楽でした。笑 
さらにこれはペアで行うので、ペアの子と話していればあっという間でした!

また、Peer Supportといって、最低学年のYear9(中学2年生)のホームルームに週2回行き、勉強・環境面で学校に早く慣れることができるように、お手伝いをする活動も行いました。
これは、生徒会は全員参加しなければなりませんでしたが、生徒会に限らず志願したYear13(高校3年生)は参加することができます。
1グループ5~8人のPeer Supportメンバーで1クラスを担当しました。
そのクラスの担任の先生のお手伝いをしたり、時には私たちが主導で、クラスみんなでゲームをしたりと、クラスの雰囲気を作るお手伝いをしていました。

これらのような毎週ある仕事の他、校内外で様々なイベントに出席する機会もたくさんありました。

校外で出席したイベントの中で最も印象深かったのは、Anzac Day Serviceです。
そもそもAnzac Dayとはオースラトリアとニュージーランドの国民の祝日で、第一次世界大戦に関わって命を落とした人々を追悼する日です。
その日に行われるAnzac Day Serviceは、学校近くにある戦争記念館のような場所で行われる追悼イベントで、私の学校の生徒会が出席・お手伝いすることになりました。
私の学校のすぐ前にはまた別の高校もあるにも関わらず、私の学校の生徒会だけお手伝いを任されて出席することができ、なんだかとても嬉しかったです。
そしてなんと、このイベントにはニュージーランドの首相も出席していたので、首相にお会いすることもできました!
このイベントの開会時に、首相と共に生徒会数人でパレードの行進をすることもできたので、この日は私の留学生活の中でも印象深いものになりました。

こうした学校外のイベントだけでなく、学校内でも、保護者会やアート展示、演劇の授業を取っている生徒たちの発表会など、様々なイベントに駆り出されることが多かったです。笑

このようなイベント等の他にも、先生たちがちょっとしたことに人手が欲しいときにも駆り出されました。
例えば、年に1回3者面談があるのですが、その間に先生たちの子供の面倒を見たり、先生たちだけで行うシェアランチの準備や片付けのお手伝いをするなど、雑用も多かったです。笑

また、今年のロックダウン中に生徒会の公式インスタグラムアカウントを開設し、毎日生徒会のメンバー1人がモチベーションの保ち方、健康の保ち方など、ロックダウン中に大切なことをビデオメッセージとして投稿しました。
その他、生徒会メンバー全員の紹介をするなど、ロックダウン中の暗い雰囲気を明るくするために様々なコンテンツを出しました!
生徒会メンバーだけでなく一般生徒にもビデオメッセージを募って投稿していたので、生徒たちにとても好評でした!

ここまでは生徒会の仕事についてでしたが、ここからは生徒会の特権をご紹介します!

まずは生徒会室です。

生徒会室といっても、仕事や作業の場所という感じではなく、このように寛げるスペースになっていて、休憩時間等に集まって一緒にご飯を食べたり談笑したりできます。

冷蔵庫、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、ポットなど一通り揃っていたので、お弁当を温めたり、インスタントヌードルを作ったり、ジュースを冷やしておいたり、紅茶やコーヒーを淹れたりとランチを存分に楽しめました。笑
また、ここは生徒会メンバー以外立ち入り禁止なので、生徒会メンバー同士の交流が深まる場所でした!

そして、以前お話ししたことのあるブレザーも特権の一つです。
やはり、生徒数3000人を超える学校内で生徒会の40人しか着用することができないブレザーを着ていると、ちょっと特別感を感じられました。
また、ブレザーを着ていることで生徒会のメンバーとして一般生徒から顔を覚えてもらえたので、交友関係も広がりました!

そしてもう一つ、特権とは少し違いますが、学校と講堂に名前が刻まれました!
学校の講堂に過去の生徒会メンバーの名前が刻まれていて、私の名前もそこに載りました!

学校の歴史に私の名前が刻まれて、とても嬉しく光栄に思いました!

私が卒業してもずっと残り続けるものなので、初めて自分の名前が彫られたのを見た時は本当に感激しました。

こうして日記に書くために色々と思い返していたら、本当に色々なことがあったなと改めて感じました。
私にとって、この生徒会の経験はとても大きなもので、最初は自分に務まるか少し不安な部分もありましたが、普通に学校生活を送っていたら経験できなかったことをたくさん経験することができて、本当にやってよかったなと思いました。

生徒会をやってよかったと思えたのは、経験に関してだけでなく交友関係についても同じです。
1学年700人以上いるので同級生でも顔を見たこともない子が多かった中で、多くの人と知り合うことが出来て、また自分を認識してもらうことができたことはとても嬉しいことでした。
生徒会をしていなかったら、きっと知り合うことがなかった子たちとの出会いは本当に大きくて、私の留学生活を遥かに充実したものにしてくれました。

生徒会のみんなでたくさん撮った写真も、全て大切な思い出です!

最後まで読んでくださりありがとうございました!