2021年11月06日

「イギリスのコロナ状況」 #高校留学 #中学留学 #不登校留学


こんにちは。
ブリストル在住のイギリス現地スタッフの万波です。
中学生、高校生のための不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学をサポートしています。

前回お伝えしたイギリスのコロナの状況では、ワクチン接種が猛スピードで始まり、感染者数も一気に減少して6月にはコロナ対策が一気に緩和され、普通の生活に戻りつつあることを夢見ていました。

2019年、冬のロンドンのマーケット。この風景が戻ることを夢見て。。。

イギリスは他のヨーロッパの国々よりもワクチン接種が早く進み、6月の時点では殆どの高齢者が接種を完了しました。
夏休み中には、多くの18歳以上の若い世代にも接種が行き渡り、ナイトクラブや野外音楽フェスティバルなども再開しました。
18ヶ月ぶりにナイトクラブに出かける若者たちの映像がテレビに流れ、18歳の息子を持つ母親としては、喜んで良いのやら、政府の対応に呆れるやらで、複雑だった気持ちを思い出します。
今ではこれも普通になり、人間って忘れるのが早い生き物だと思い知らされました。

イギリスへの入国者の対応もすっかり緩和され、10月からはコロンビアなどの限定された「レッドリスト」7カ国以外は隔離などの制限も劇的に緩和されました。
18歳未満の学生と18歳以上の成人でイギリスが認証しているワクチンを接種した人は、イギリス到着後の隔離の必要はなく、入国後2日目の検査のみでよくなりました。
日本からの入国者も適用されます。

今回、9月の新学期にあわせて渡英した生徒さんは、学校が始まる10日前に到着し、ホストファミリー先で10日間の隔離生活を終了しなければなりませんでした。
2回のPCRテスト(これにはNHS:National Health Service/国営医療サービス のものは使用できません)も受ける必要があり、高額の費用と時間がかかっていたので、この制限緩和はとても嬉しいニュースです。
クリスマス休暇は4週間と短いので、日本に一時帰国しイギリスに戻ってきてからの10日間の隔離期間を考慮すると、ちょっと帰国は難しいのではないかと心配していた生徒さんも、これで安心して帰国できそうです。

1年ぶりに野外活動を楽しむ生徒たち。

学校も9月からは、時間差での登校と下校や学校内でのマスク着用などの対策は排除されました。
週2回の簡易テスト(Lateral Flow testing)は続けています。
スポーツでの学校対抗試合や野外活動なども再開し、コロナ流行前の状態に戻りました。
ラグビーなどの本格的なコンタクトスポーツが再開されているのを見ると、何とも感慨深い気持ちになります。

しかし、順調なスタートをきったと思ったのも束の間、特に12~15歳のワクチン接種が遅れているイギリスでは、9月から中高生の感染者数が拡大しました。
最近では、毎日4万5千人以上の人が感染しています。
ワクチン接種のお陰で、死者や重症者数はワクチンがなかった頃に比べればかなり少ないですが、これも時間の問題ではないかと言う意見が聞かれます。
今回のハーフターム(中間休み)が終わり次第、学校で12~15歳までの集団接種が始まります。
50歳以上への3回目のワクチンの接種も始まっているので、これで何とか感染が抑えられることを期待したい限りです。

ここで運悪く、イギリスでコロナに感染した場合の情報を書いておきたいと思います。

①コロナと疑われる症状があれば、簡易テスト(Lateral Flow testing)を受けます。
これは、前回のブログで紹介した中高生が週に2回自宅で行っているテストキットです。

②陽性反応がでれば、NHSのサイトでPCRテストキットを予約します。
自家用車で移動できる場合は、PCRテストをしてくれる最寄りの検査場を使用できます。
そうでなければ、自宅にテストキットを郵送してもらいます。

このようなキットが送られてきます。

③PCRテストが届いたら、説明書通りにPCRテストを行い、PCRテストを送り返します。
イギリスのいくつかの郵便ポストは週末にも使用できるようになっています。
この特定された郵便ポストにはPriority Post Box(優先郵便ポスト)のシールが貼ってあります。
感染が疑われる人は外出禁止ですが、このPCRテストを投函する時のみ外出が許可されています。

このPriority Post Box に入れれば、週末でも郵便の方が回収してくれます。ご苦労様ですね。

④72時間以内にPCRテスト結果がメールか携帯のメッセージシステムに届きます。
陽性の場合は、症状があった日から10日間の隔離が必要です。

⑤隔離期間中には、NHSのTrack and Trace(追跡係)から何回か電話が掛かってきます。
隔離の指示に従っているかの確認や隔離前の行動経緯などを尋ねられます。
何か隔離期間中に助けが必要な場合には、どこの機関に相談したら良いかも教えてくれます。

現在は家庭内に感染者が出た場合でも、ワクチン接種している家族や同居人は一緒に隔離しなくてもよくなりました。
もしもホストファミリー宅で感染が発覚した時にも、ホストファミリー宅で隔離されます。

いかがでしょうか。
日本だとPCRテストを受けるのにも困難な状態だと言う話も聞きますが、イギリスでは誰でも簡単にPCRテストを無料で申し込む事ができます。

イギリスはコロナと共存していくことを他の国よりも早くに決断し、ワクチン接種のお陰でほとんど普通の生活が戻ってきました。
冬の到来により、風邪やインフルエンザの感染も懸念される中、冬の間はマスク着用を勧める学校も増えてきましたが、このまま乗り切れることを祈りながら、クリスマスを迎えたいです。



【スタッフ紹介】
万波千江。兵庫県出身。1995年に語学留学で渡英。現在は、イギリス人の夫、長男、次男、アルゴ(ウィペット犬)と共にブリストル郊外に在住。BBC Radio 4をこよなく愛する。英語力の上達とイギリス文化を知るにはBBC Radio 4を聴くのが一番のおすすめだとのこと。アウトドア大好き家族なので、一年を通してハイキング、サイクリング、サーフィンに出かけることが多い。


~この記事の著者~

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