2021年02月26日

コロナ禍の入国サポート


皆さん、こんにちは!カナダスタッフの文音です。
バンクーバーにて、中学生・高校生のための不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学のサポートをしています。

カナダでは、昨年10月20日より留学生の受け入れが再開されました。
そして第3クオーター開始日(2月4日)に合わせて、コロナ以降初めて新規の生徒たちが1月17日に入国しました。(現在カナダでは入国後2週間の自主隔離期間が必要です。)

今回はコロナ禍の中で日本出発前から自主隔離期間を経て登校初日まで、私たち現地スタッフがどの様に生徒の皆さんをサポートしていくかをご紹介していきたいと思います。

カナダには留学したいけど、このコロナ禍の状況のなか、今までと入国方法も変わり無事に入国できるのか?14日間の自主隔離生活に耐えることができるのか?隔離生活が終わってからホームステイへの移動や学校のコース選択はどうなるのか?など、日本出発前にはたくさんの疑問があるかと思います。

私たち現地スタッフはそれらの疑問を一緒に解決しながら、快適に隔離生活を送りスムーズに学校生活へ移行できるようサポートしていきます。

<出発前オリエンテーション>

通常、私たち現地スタッフが新規生徒と関わるのは、入国後の到着ロビーから始まります。
しかしこのコロナ禍では、到着後すぐに自主隔離生活に入るため、現地スタッフと顔を合わすことができません。
そのため現在は、Zoomを利用して現地スタッフも参加し、出発前オリエンテーションを行っています。


まずは現地スタッフの紹介に始まり、出発前の準備、出発当日~カナダ到着までの流れ、カナダ到着後の流れ、自主隔離期間について、登校初日までの流れについて、それぞれ説明をします。
そして、カナダ到着後すぐに連絡が取れるように、出発前オリエンテーション時に現地スタッフとの連絡先交換も行います。(通常はカナダ到着後に行います。)
また、必要があった時のために、交換しても良い生徒同士でお互いに連絡が取れるよう手配します。
出発数日前には各生徒に、カナダ入国時に必要なアプリがインストールできているかの確認も行います。

では、いよいよカナダ入国当日です!

<カナダ入国当日>

現地では生徒たちの飛行機の到着を待ちます。
到着時間を過ぎると、生徒たちから次々に「到着しました!」の連絡が入ります。
入国審査の機械などで分からないことがある生徒から連絡が入ると、その都度サポートを行っていきます。

到着ロビーに出て来たら、まずは学生ビザが受け取れたかを確認します。
全員揃ったことを確認し、隔離生活を送るホテルのシャトルバスサービスへ連絡を入れ、生徒たちにはシャトルバスのバス停へ移動してもらいます。
迷わないよう事前にバス停までの行き方や、バス停の写真も生徒に送付しておきました。
無事にバスに乗れたか、ホテルに着いてチェックインを済ませたか、ホテルの部屋に入れたかなどを随時やり取りしながら確認していきます。
ホテル到着後には、部屋で分からないことはないかの確認と、時差があるのでなるべく夕食までは起きておくよう伝えます。
そして、今後の予定をお知らせし、まずは疲れをとるためにゆっくりと休んでもらいます。

ここから生徒たちの2週間の自主隔離生活が始まります。

<自主隔離生活期間>

生徒たちには出発前オリエンテーションで、自主隔離期間中に自分が楽しめるもの、オンラインの家庭教師、ヨガや筋トレ、ゲームや動画配信サービス、電子書籍、お菓子やインスタント食品などを準備しておくように伝えています。
また、不足しているものがないかの確認も何度か行い、足りないものがあれば私たちスタッフが買い物を代行し、ホテルまで届けます。
ウーバーイーツなどを利用して、好きなものを食べている生徒もいました。

隔離期間中はホテルの部屋から出ることができず、基本的に一人で過ごすことになります。
知らない土地で、2週間一人で過ごしていると少し寂しく感じたりしてしまうことがあるかと思います。
そこで今回の隔離期間中には、参加自由のZoom座談会という名目で、生徒同士がお互いに話す場を何度か設けました。

第1回は、お互いの自己紹介や隔離中に何をしているか、隔離中にお勧めなことなどを話してもらいました。
第2回では、カナダのトリビアクイズを二つのチームに分かれて対戦しました。
第3回では、今カナダで実際に学校に通っているWSOの先輩生徒に参加してもらい、日常生活から学校に関する質問などに幅広く答えてもらいました。

教育委員会主催のオリエンテーションの様子です。

生徒たちが通う学校があるリッチモンド市では、隔離生活2週目から教育委員会主催のオリエンテーションが毎日開催されます。
現地スタッフも生徒と一緒に参加し、その都度オリエンテーションの内容が理解できているかの確認を行います。

<隔離生活終了から登校初日まで>

ついに待ちに待った自主隔離生活の最終日です!!

ホテルのロビーで待ち合わせをします。

通常の空港でのお出迎えとは違い、2週間じっと我慢して、ようやく対面での顔合わせです!
無事に隔離生活を終えることが出来たことを労います。

各自忘れ物がないかの確認と、今日の予定を話して車へと向かいます。

まずはショッピングモールへ向かい、今後ホームステイで必要となる日用品や、定期券のためのコンパスカードを購入します。

モール内では、ATMからお金を引き出す練習をします。

次に、モールの向かい側にあるスカイトレインの駅に行き、バス通学で使う定期をコンパスカードに課金します。

その後、ホームステイのお宅へと向かい、ハウスルールの説明などを一緒に確認し、この日は終了です。

学校開始前日には学校カウンセラーとの面談がありました。

生徒とは学校で待ち合わせをして、カウンセラーとの面談が始まります。

カウンセラーからは、各生徒に時間割、布マスク2枚、書類、カレンダーの配布があり、時間割の説明や、教室の場所の案内がありました。
スタッフとともに理解できているかを確認します。

その後、カウンセラーが学校内を案内してくれ、明日からの教室やカフェテリア、図書館、学校に入るためのドアを見て回りました。

なんと、カウンセラーがカフェテリアで一人ずつにケーキを買ってくれるというサプライズもありました!

そして、翌日の教室と時間割を再確認して、登校初日を迎えることになります。

日本出発前から到着後の自主隔離期間、登校初日までの私たち現地スタッフのサポートについて、お分かりいただきましたでしょうか?
コロナ禍による規制はありますが、私たち現地スタッフは、不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学を始める生徒の皆さんがスムーズにカナダの生活に移行し、快適に過ごせるよう日々サポートしています。
入国規制や自主隔離期間はありますが、現地スタッフのサポートとともに乗り越えていきましょう!

なお、これらは1月17日に入国した生徒のケースであり、今後は入国後の隔離方法などが変更される可能性があります。



【スタッフ紹介】
石川文音。兵庫県神戸市出身。2005年にカナダへ移住。モントリオールに7年、バンクーバーに8年在住。コロンビア出身の夫、2007年と2009年生まれの2人の娘、愛犬モモと暮らす。趣味は、ミュージカル・ダンス鑑賞、ハイキングに読書。


~この記事の著者~

WSO センター