2020年05月01日

オーストラリアでの規制


こんにちは。
オーストラリア・ブリスベン現地サポートスタッフの八木野です。
不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学の生徒さんのサポートを現地で行っています。

新型コロナウィルスの影響が世界中に広がり、日本でも外出自粛要請などが出て不便な毎日が続いているかと思います。
こちらオーストラリアでも多くの規制が強化され、通常通りの生活を送ることが難しい状況となっています。
今回はその様子をご紹介していきたいと思います。

オーストラリアでの規制は日本よりも厳しいものとなっています。
オーストラリア国民は外国への出国が禁止され、また外国から帰国した人は14日間の隔離生活が義務付けられています。
それぞれの州の間での移動も禁止されており、他州から自宅のある州に戻ってきた人はこちらもまた14日間の隔離生活が義務付けられています。
人の移動を最小限に抑えようという方針のようですね。

スーパーでの一人当たりの買える品数制限です。

不要不急の外出も禁止されており、生活必需品の買い物、医療、近所での運動、仕事以外での外出に対しては罰則が定められています。
さらに、2人以上での集会も禁止されており、結婚式やお葬式の人数制限も設けられています。
基本的には常に自宅で過ごさなければいけない状況ということです。

スーパーの入り口には手の消毒液が設置されています。

普段は4人で座れるベンチも密接を防ぐ為一人しか座ることができません。

周りのお店はというと、生活に最低限必要な業種以外の営業は停止となっており、パブやバー、ジムや室内遊技場、映画館、図書館など多くのお店や施設が営業を停止しています。

公園の遊具使用禁止の看板です。

公園や一部のビーチも使用禁止となっています。
また、レストランやカフェは店内での飲食はできず、テイクアウトとデリバリーのみでの営業となっています。

では実際に規制に違反した場合どれほどの刑罰が科せられるのでしょうか?
なんと隔離義務に違反した場合には最大で罰金A$62,000もしくは禁固1年の刑罰が科せられます。
日本円にすると約500万円という高額な罰金です。
また、不要不急の外出をした場合、個人には最大A$1,652(約13万円)、法人には最大A$9,913(約80万円)の罰金が科せられます。
こちらも決して安い金額ではありませんね。

自宅隔離の義務を守っているかどうかの取り締まりは、なんと警察官が家を一軒一軒回って確認しているそうです。
また、不要不急の外出に関しては、路上での検問や車のナンバープレートをチェックするなどの方法がとられているようです。
実際に「自宅から遠すぎる」という理由で、検問で罰金を科せられた人もいるようで、気をつけなければいけません。
さらに警察官と医療関係者を守る為、警察官もしくは医療関係者に唾を吐きかけた人にはA$5,000(約40万円)の罰金が科せられます。
逆にこれだけ高額の罰金を科せないと、唾を吐きかける人がいるということに驚きです。

ただ、「不要不急」であるかどうかって少しあいまいですよね。。。
ここですごく重要になってくるのが「Essential」という英単語です。
日本語に訳すと「欠くことのできない、必須の」といった意味の言葉です。
外出の際は、「この買い出しは生活していく上でEssentialなんだ」「この散歩は健康を維持するためにEssentialなことだ」ということを主張することがポイントになってくるのです。

日本でも外出を控えなければならないなど大変な時期が続くと思いますが、オーストラリアでも日本でも早く以前のような生活が送れる日が戻って来ることを願っています。

(オーストラリアでは州ごとに法律と規制が異なる為、上記規制と罰金内容は全ての州で同様に施行されているわけではありません。)



【スタッフ紹介】
八木野怜。神奈川県逗子市出身。11年前(2019年時点)に知らない世界を体感して視野を広げたいと思い渡豪し、現在はオーストラリア人の夫、長女、長男、犬(ボーダーコリー)と共にオーストラリア国ブリスベンに在住。オーストラリアの好きなところはビーチ(毎日子供と犬を連れてビーチに散歩に行っている)とリラックスした国民性で、ブリスベン近郊でおススメのスポットはサンシャインコーストだとのこと。コメント「オーストラリアは眩しい太陽の下、語学力や知識だけでなく、自身の価値観の幅を広げるのにおすすめの場所です。オーストラリア留学をすることで人間的にも大きく成長できること間違いなしです!」


~この記事の著者~

WSO センター