2020年04月28日

警戒レベルの引き下げ


皆さんこんにちは!ニュージーランド・クライストチャーチ現地スタッフのロブです。
日々、不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学の生徒さんのサポートを現地で行っています(*^^)v

皆さんご存知かもしれませんが、ニュージーランドでは3月26日(木)から4週間の予定でロックダウン=「世帯ごとの隔離」に入っています。

4月20日(月)時点では、新型コロナウィルスの感染者1440名、回復者974名、死者12名となっており、19日(日)から増えた感染者は9名のみとなっています。
ニュージーランド国内各地でランダムにテストを行なっていますが、テストでの感染例は1件も出ていないそうです。
まだまだ油断はできませんが、この現状はニュージーランド政府の早い対応、そして国民がしっかりロックダウンに取り組んでいる成果だと感じています。

予定していた4週間のロックダウン最終週となった4月20日(月)、政府からこれまで検討を重ねてきた今後の対応についての発表がありました。

アーダーン首相からの発表は、4月28日(火)から2週間、警戒レベルをレベル4からレベル3へ下げるというものでした。

<レベル4とレベル3で変化がない点は?>
・スーパーマーケット、ガソリンスタンド、薬局の営業ができます。
・医療は電話やビデオ通話を使って行われます。
・図書館、プール、博物館のような公共施設や、スポーツジム、映画館、フードコート、市場などは営業できません。
・公園の遊具も使用できません。
・美容院やマッサージなど、顧客と触れ合う業種は営業ができません。

<レベル3に下がる事で変化がある点とは?>
・保育園、幼稚園、学校が限定的に再開します。保育園、幼稚園から10年生(日本の中学3年生にあたる学年)までの年齢の子どもで、保護者が必要不可欠な職業の場合、または自宅でオンライン学習が出来ない環境の場合のみに限り、登園登校が認められます。
・近い距離の家族に会ったり、ホームヘルパーや介護士を家に入れたり、一人暮らしなどの孤立した人の助けが出来るようになります。これによりバブル(同一世帯人)以外で接触する人が増え、その人もバブルとみなされることになります。
・休業していたレストラン、カフェがテイクアウェイ(持ち帰り)のみで営業できます。
・電化製品や洋服屋さんも営業を開始しますが、店頭での対面販売は出来ません。オンライン購入での配達、もしくは店頭での引き渡しのみとなります。
・サーフィンは経験者のみが可能となります。船に乗らなければ釣りにいくことも出来ます。
・お葬式や結婚式等の人が集まる行事は、10人以下であれば集まることが出来ます。ただし食事の提供や披露宴などは出来ません。
・いずれのケースでも、他人との距離を2メートルとる事に変わりはありません。

アーダーン首相は、今回警戒レベル3に引き下げる事になるが、今後レベル間の引き上げ引き下げを繰り返さない為にも、下記7点について国民に注意を呼び掛けました。

①自宅で過ごす事。不要不急の外出は行わないとする点ではレベル4と同じである事。
②仕事や学習はできるだけ自宅で行う事。前述しましたが、子どもが保育園・幼稚園から10年生までの年齢で、保護者が必要不可欠な職業の場合や、自宅でオンライン学習が出来ない環境の場合は、登園登校が可能となります。
③職場での感染を防ぐ為にも、営業可能となる職業は職場での安全対策を行う事。
④暮らしている地域内で過ごす事。地域内の公園やビーチで簡単な体操などのエクササイズを行う事は可能ですが、安全面を考慮しながら行う事。場所は、家に近い場所を推奨。移動は最小限にする事。他者とは2メートルの距離をおく事。
⑤バブル=同一世帯の輪(介護や介助によって接触が増えた人も含む)は出来るだけ最小限に保つ事。
⑥手洗いは石鹸を使って行う事。咳やくしゃみをする時には腕で覆う事。
⑦体調不良の時には自宅待機をして、保健省のヘルスラインや診療所に電話をし、その指示に従う事。

引き続き、WSOセンターで不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学をしている生徒さんも、自由に外出できる状況ではありませんが、私達一人ひとりが出来ることに取り組む事が、最終的に誰かの命を救い、ウィルス感染拡大の収束に繋がると信じています。

世界のコロナウィルスの終息を心から祈ります。



【スタッフ紹介】
ロブ敬子。ニュージーランド国クライストチャーチ地域に在住。ニュージーランド在住歴13年(2019年時点)。色々な国を旅行したり語学留学した中で最終的にニュージーランドに永住。本人曰く「人生何が起こるか分からない!」。毎朝のヨガが日課で、趣味はゴルフ。ニュージーランドのゴルフ場はリーズナブルでリラックスして回れる環境なので、初心者レベルでも快適に回る事が出来、最近は8歳の息子(2019年時点)と一緒に回り始めて楽しんでいるとのこと。ニュージーランドで子育てをする中で、個性を大切にし固定観念に拘らない教育に時として驚くこともあるが、子供らしく成長出来る環境なのだろうと実感中。


~この記事の著者~

WSO センター