2020年04月08日

テディベアハント


皆さん、こんにちは。
ニュージーランドのオークランドにて、不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学をサポートしているエリアマネージャーの舞美です。

ニュージーランドでは、新型コロナウイルスの感染をこれ以上増やさないために、3月25日から自宅隔離の状態が続いています。
人々は不必要な外出はせずに自己隔離の状態で、学校も休校になっています。
また、医療機関やスーパーなどの重要サービス以外のお店は閉まっており、外出できるのは食料品の買い出しと健康を保つためのお散歩のみになっています。

お散歩に出ている生徒さんは、多くのおうちの窓側にテディベア(クマのぬいぐるみ)が飾られていることに気づいたかもしれませんね。
そのテディベアの正体についてご紹介します。

”We’re Going on a Bear Hunt(きょうはみんなでクマ狩りだ)”という絵本がモチーフになっています。

この絵本は、「お父さんが子どもたちと犬を連れて『クマ狩りに出かけるぞ!』と、掛け声も勇ましくハイキングに出かけます。ところがなんと、本当にクマに遭遇してしまったから、さあたいへん!」という楽しいお話です。

テディベアが置かれているのは、お友達と公園で遊ぶことができなくなってしまった子ども達のために、「窓辺にテディベアを置きましょう!」というものです。
家の近くを歩くことは許されているので、小さいお子さんがお父さんやお母さんと散歩する時、近所の家々の「クマのぬいぐるみ探し」ができるということです。

我が家も、家の中を探しテディベアを発見しましたので、窓際に飾っています。

家の窓にテディベアを置けないお宅は、車の窓や郵便ポストにぬいぐるみを置いています。

テディベアがないお宅には絵が飾られており、子ども達は「テディベアハント」を楽しんでいます。

ちょっと遠いですが、Disneyキャラクターが窓から覗いているお宅もありました。

ジャシンダ首相も、家の窓にぬいぐるみを置いて参加しているそうです。
首相ではありますが1歳半の女の子のママでもありますので、子ども達の気持ちもよく理解できるのだと思います。

新型コロナウイルスの影響で生活が一変し、小さな子ども達も戸惑いは隠せません。
大人も辛いですが、そんな中で子ども達に気遣い、楽しみを作れるニュージーランド人は素晴らしいと今回改めて感じました。
辛い時、大変な時だからこそ、相手を気遣う優しさを持って生活している人が多く、ニュージーランドが更に大好きになりました。
この活動は世界中に広がっていますので、カナダ・オーストラリア・イギリスなどの街中でも見ることができるようです。

では最後に、我が家の大佐くんをご紹介します。

ジャーマンシェパードの3歳です!

もうすぐ2歳になる娘はテディベアハントが日課になりましたが、お散歩の途中で何度も止まるので大佐くんは迷惑そうな顔をしています・・・。
雨の日も風の日もお散歩には行かなければならないので大変ですが、ロックダウン中はお散歩が気分転換になります。

リスタート留学やスキルアップ留学中の皆さんも、お散歩に行った時には気にして見てみてくださいね!
暗い時間に歩くのは危険ですので、お散歩は空が明るい時間帯にしてください。


自宅隔離が終わる日はまだ決まっていませんが、早く平和な日々が戻ることを願っています。



【スタッフ紹介】
モア舞美。茨城県出身。ニュージーランド国オークランド市に在住。趣味は、ベイキング・スノーボード。


~この記事の著者~

WSO センター