2021年03月29日

ニュージーランドのコロナ事情


こんにちは。
中学生・高校生のための不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学のWSOセンター・マネージャーの濱田です。

ニュージーランドは街路樹の葉も少しずつ色を変えはじめていて、秋の訪れを感じます。

写真はパクランガ高校です。この日は生徒の三者面談に同席するために足を運びました。

さて、今回のブログでは最近のニュージーランドのコロナ事情について書きたいと思います。

日本でも1月に報じられましたが、新型コロナウイルスへ対する各国の対策の有効性を指数化した「COVIDパフォーマンスインデックス」で、ニュージーランドは1位にランキングされました。
人口に対する感染者数や死者数の少なさ、そして検査数の多さなどが評価されたようです。
ニュージーランドが日本と同じように島国であることで、入国者を制限しやすかったという地の利もあったと思いますが、何より効果的な対策を打ち出せたことを評価されたと感じています。

ニュージーランドに住んでいても、コロナに対してニュージーランド国民が、一つの「まとまりのある社会」として行動できているとも感じています。

2月は2回に分けて合計1週間半程度のロックダウンが、オークランドで発動されました。
国内で数名の感染者が見つかったからです。
その際も、急に夕方になって「明日からロックダウンになります!」と政府が発表します。
そして、全国民の携帯に同時に通知メッセージが届きます。
毎度のことながら、このスピード感と徹底ぶりには驚かされました。

一旦、ロックダウンが始まったら、私の周りの人達は多少の愚痴は言いながらも、きちんとルールに従った生活をしていました。
ロックダウンは快適なものではありませんが、その先には再びいつもの生活が待っているとわかっているからこそ、希望を持って前向きに取り組むことができています。

これは国が掲げるコロナ対策に関するスローガンです。

Unite(団結)してコロナと向き合おうという前向きなメッセージです。
ラグビーのように国民が一致団結して進むような、そんな心強さを私は感じています。

上の数字は2021年3月23日時点での国内の感染状況のまとめです。

これまでの国内の感染者数が2468人で死者は26人に留まっています。
国内での感染者数は0名で、最後に感染者が出たのは23日前だと書いてあります。
このように、ニュージーランドでは国内のコロナ感染の抑え込みに成功していると言えます。

私達はWSOセンターの生徒達が通う学校を頻繁に訪れますが、生徒達も先生達も基本的にはマスク無しで学校生活を楽しむことができています。
毎日、対面で授業を受けたり、放課後は友達と食事や買い物に出かけたりと、以前は当たり前だったことが、今の世界では贅沢なことだと感じています。
日本の保護者様からも、安心して勉学に励み、学校生活を送れる環境に子供を送り出せて良かったと前向きなコメントをいただきます。
こうした生活が、一日も早く世界中で取り戻せることを願わずにはいられません。

ここで気になるのが、ニュージーランド国内のワクチン接種の進み具合だと思います。

先の図の青色の数字にもあるように、現時点で約4万人が接種を終えています。
ニュージーランドの人口は約500万人ですので、まだまだ始まったばかりです。
ちなみに現時点で使われているのは全てファイザー社のワクチンです。

ニュージーランドでは国内の市中感染者がいませんので、まずは国境や隔離施設で働くスタッフや家族が最優先で接種を受けています。
その後は医療従事者や高齢者の番で、それが終わったら持病を持った方々が接種することができるようになります。
接種するかどうかは、国民一人一人の判断に委ねられています。

予定通りに事が進めば、7月以降は一般の国民や留学生もワクチン接種を受けられるようになります。
そして年内には集団免疫を獲得できるレベルまで国内の接種率を高める計画です。

今後、観光客などへ向けた入国規制を緩和するための条件の一つとして、集団免疫を国内で確立できることが挙げられていますので、私も強い関心を持って見守っています。

次のブログでは、今後の留学生受け入れへ向けた動きや、ワクチン接種のプランなどについても書きたいと思います。

今もニュージーランドへ向けて不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学をしたいと、多くの問い合わせをいただきます。
申込みを済ませて、渡航できる日を待ち続けている子達もいます。
私達も一日も早く、留学を実現したいと考えています。
渡航できる状態になるまで、もう少し時間がかかりそうですが、私達も様々な教育機関や、政府と直接交渉している団体などを通して、留学生に対する入国規制の緩和を求めています。

また皆さんにお伝えできるニュースが入ったら、ブログでも発信していくようにしますね。



【スタッフ紹介】
濱田健志朗。長崎県出身。ニュージーランド国オークランド市に在住。12歳で家族と共にニュージーランドへ移住。WSOセンターの現地スタッフとして18年の経験があり(2019年時点)、現在は現地オペレーションの責任者として生徒達の留学に関わっている。趣味はロッククライミングで愛猫家。10代の頃はヨーロッパを一人旅したり、日本の北海道から鹿児島までを徒歩で縦断した。


~この記事の著者~

WSO センター